愛和病院(川越)

川越近郊、初産なら絶対「愛和病院」
(写真多め、とても長い記事です)
川越の産科と言えば「愛和」と言っても良いのではないのでしょうか。
ケーズデンキを越え、国道16号をさいたま方面に走らせると、右手、田んぼの中にピンクハートの大きな病院が現れるので、
目印にされたりすることもあるくらいです。
実は、年間分娩件数ランキングで全国2位(埼玉県内1位)になるくらい、多くの方に愛和病院は選ばれているんですよ。
出典:病院情報局 『産婦人科病院・診療所 年間分娩件数ランキング(2015年3月)』 http://hospia.jp/wp/archives/255
近隣に分娩取り扱いできる産科が少ないことを加味しても、国内2位は相当な数字ではないでしょうか。
私は愛和病院に転院しました
私自身、最初は『ハッピーバースクリニック(現ハッピーバースライフクリニック)』に通っていたものの、
妊娠中期に愛和病院へ転院しました。
理由は「丁寧に対応してもらいたい」という気持ちを解消するためです。
結果、正解だったと思っています。
初産で、里帰りせずに出産したので産前も産後も不安ばかりでしたけれど、
楽しく育児ができているのは愛和(特に健診ルームのスタッフさん)のおかげです。
次女は立ち会い分娩の都合で『清水病院』にしましたが、
任意ワクチン接種をはじめ、ケアは愛和を選んでいます(清水病院は産婦人科だけなので)。
愛和を最初に選んでしまうと、なかなか他の産院は選べなくなるんじゃないでしょうか。
「なにもかも全部満点!」とも言えませんが、次も愛和病院で産みたい気持ちになりますよ。
愛和病院には産科の他にも、アロマケアルーム『Aloha』、小児科、皮膚科などが併設されています。
すべて1記事に書いてしまうと長くなってしまうので、今回は、産科での口コミをメインにアップしますね。
オススメポイント
産後のケアがしっかりしている
愛和病院と言えばその施設の綺麗さ、食事の豪華さが取り沙汰されますが、
私が一番オススメしたいポイントは、『産後の相談がしやすい』ことです。
ここは本当に重要です。
私もそうでしたが、初産のママがフォーカスするのって
「陣痛はどれだけ痛いのか」「会陰切開しなくてはならないのか」といった”出産の瞬間”ばっかりではないですか?
出産してとても激しく後悔しました。
もっともっと、産んだ瞬間から発生する「自分と赤ちゃんの体調の情報」を収集しておく必要があったのです。
入院中からレクチャーがあり、
初めてのおむつ交換、初めての授乳はしっかり教わることができますし、
こちらから声をかけづらい事も、
入院中1回は必ず病室に助産師さんが訪問してきてくれるので、解決できました。
どの程度の赤みから『おむつかぶれ』というのか、
赤ちゃんはいつからかぶりの洋服を着られるのか、
赤ちゃんの爪はどのくらい伸びたら、どうやって切ればいいのか。
今日は赤ちゃんが泣き止まない! という声にも、
母乳をあげる姿勢が難しい… という声にも、
「不安なことがあったらお電話下さいね」と言ってくださるスタッフさんばかりです。
もちろん24時間対応してくれるわけではありません。
直接見なくてはわからないことは、受診して下さい、と言われることもあります。
知っていたはずのことでも、目の前の赤ちゃんの場合はどうなのか、とか
ネットで調べれば調べるほど、似た症例がわんさか見つかってしまうとか。
「こんなこと聞くのは、母親失格なのではないか」と思うことばっかりな初めての子育て、
相談する場所はありますか?
愛和病院なら優しく応じて下さいます。
おそらくは一日何度も同じ質問をされているはずな小児科の先生方も、
そうとは感じさせず答えて下さる。
言葉一つ、言い回し一つで不安になりがちな産じょく期に、この対応は本当に心強いものです。
『ママズケアルーム』も開設され、産後の骨盤ケア、母乳・授乳トラブルについてマンツーマンで相談しやすくなりました。
なんとなく気分が落ち込むけど、心療内科に行くのはちょっと…というママにも、
臨床心理士さんが話を聞いて下さる『相談室「KOKORO」』はありがたいです。
一日に何度もおむつ交換をして、何度も手洗いをしてますますアトピーが悪化してしまった私はよく、
子供のワクチン接種に合わせて皮膚科にもお世話になっています。
健診が本当にありがたい
一般的には出産後最初の健診は1ヶ月後になります。
新米母にとって、1ヶ月はあっという間なのに、たくさんのトラブルがあるものです。
不安もどんどん積み上がって行きます。
愛和病院ですと最初に2週間健診があるので、まずはそこを目指して生活して、
トラブルや悩みはいったん2週間目に解消できます。
2週間健診で赤ちゃんが無事大きくなっていることがわかって、「これでいいんだ」と一気に楽になれましたよ。
煩雑なワクチンスケジュールも、ここで一緒に立ててくれます。
なにより、健診ルームのスタッフさんたちは、自慢したいくらいママの気持ちに寄り添ってくれます。
話を聞いてくれた上「大変でしたね」「でも大丈夫よ」と言って下さるので、
言いづらかった相談もできました。
(実母に相談したら怒られるか、ケンカになってたと思います、笑)
スペシャル健診で健診も記念になります。
1歳、2歳の健診は、日曜に開催される『スペシャル健診』が楽しいです。
成長した子たちはドレスなどのコスチュームを着て、記念撮影ができ、
助産師さん保育士さんたちから、お祝いメッセージ入りのアルバムがもらえます。
一緒に入っている写真は、健診中に撮ってくれたものです。
LDR室の見学時間もあり、普通なら産後再び子どもと入ることのない分娩室に、
家族で入って、出産時を思い出して感激しました。
ただこれって親が満足するだけの類のものなので、
記念イベントにする必要がなければ、通常の健診を選べます。
スタッフさんが丁寧
前項にもう出尽くしている感はありますが、助産師さん、看護師さん、健診ルーム以外のスタッフさんもとても良くして下さいます。
入院中なら、配膳や部屋周りのお世話をして下さるスタッフさん。
赤ちゃんに声をかけながらミルクを飲ませてくれる保育士さん。
退院時には、受付の方がチャイルドシートの乗せ方を確認して下さいました。
総合受付前のお花の前で、持参したカメラで記念撮影させてもらえます。
豪華だけど高額でもない
ある女優さんが出産されたということや施設・サービスの豪華さからどうしても高額な請求をされるイメージがありましたが、
「三人床」なら分娩費用は飛び抜けて高額になりません。
『カジュアルプラン(三人床)』での普通分娩(4泊5日)で、約53万円。
これに分娩時に必要だった点滴などの処置料が加算されます。
市内の他の産科「赤心堂病院」では分娩で40万~50万円という費用ですので、高すぎるようには感じられませんでした。
(※赤心堂病院で出産された方のレポートを募集しています。謝礼あり。詳しくは採用情報へ)
私が出産した時の請求金額をご紹介しますが、
分娩費用が変わる前の(約50万円と告知されていた)時のものなので、
ご参考になるでしょうか。
前日朝に入院、分娩日朝から陣痛誘発剤を使用。平日夜間(21時)に出産しました。
赤ちゃんの聴覚スクリーニングなどの検査費用、退院時に処方された痛み止めなどの料金も含まれています。
総額 552,930円 から、健康保険から出される出産手当金 42万円 が引かれ、
総請求額の 132,930円 です。
内 100,000円 は入院予約時に預けているので、退院時に払ったのは 32,930円 となりました。
クレジットカードが使えるので、カード分割でも対応いただけるようです。
出産2回目以降は割引もあるので、次はぜひと思っています。
入院時の荷物が少なくていい
分娩で入院すると、ものすごく大きなバッグを渡されます。
比較のため、写真にはiPhone5を添えています。
- 入院に渡されるバッグ
- バッグの中身1
- バッグの中身2
- バッグの中身3
中身は(※2013年夏出産時)、
ミルク(3種類)、赤ちゃん用洗浄綿、ガーゼハンカチ(5枚)、育児ノート(ミルクメーカーのサービス品)、おしりふき(3袋)
産褥ショーツ(2枚)、使い捨ての骨盤ベルト、授乳ブラ(1枚)、シャンプーハット、フェイスタオル、
母乳パッド、産褥ナプキン(S~L各サイズ)、さらし、ベビー綿棒、大人綿棒、
体温計、汚れ物袋、歯ブラシ・コップセット、ヘアブラシ、ボールペン、ショルダーポーチ(写真にはありませんが)、メモ帳です。
この他にオムツ一袋、スリッパ、病院ロゴの入った赤ちゃん用のインナー+洋服、おくるみがもらえます。
入院時に渡されるこれらのグッズ代も含まれていることを考えると、やはり妥当な分娩費用なのではないでしょうか。
別途自分で用意するか病院が用意しているかという違いくらいで、
結局必要になるものですから、入院時に用意してもらえた方が楽だと思います。
入院予約時に貰えるバインダーファイル(愛和ストーリーブック)を用意すれば、
他に必要な物は換えの下着と充電器くらいです。
妊婦さん以外にも配慮されている
どうしても妊婦さんメインな病院なので、婦人科疾患で来る方は”幸せオーラ”に居所が悪くなる、という声もあります。
総合受付と精算は同じロビーで済ませる必要がありますが、待合室、診察室は、産科とは違う場所にあるので
妊婦さんに囲まれて待つ時間は少なそうです。
食事が豪華
特筆すべき必要がないくらい有名ですね。
毎日のごはんは一人分ずつ、小さな釜で炊きあげているほど、力が入っています。
三人床の方も個室の方も、朝食はみんなでラウンジでのバイキングか、部屋食を選べました。
- 朝食(バイキング)
- 朝食2(バイキング)
- 昼食1
- 朝食3(バイキング)
- 夕食1
- 昼食2
- 朝食4
- 昼食3(陣痛室)
- 昼食4(陣痛室)
おやつも午前、午後、夕食後にあって美味しかったです。
- おやつ1
- 夜食1
- 夜食2
- 夜食3
- おやつ2
出産当日は夜間の分娩になってしまったので、夕飯の時間外なのですが、軽食を用意してくれました。
入院中は特別ランチが1回ずつ(金沢の料亭「銭屋」の昼膳か、イタリアン「アルポルト」のランチ)食べられました。
入院タイミングによっては、1回しか食べられないこともあるそうです。
チョコのわらび餅がとっても美味しかったー!
- アルポルトランチ1
- アルポルトランチ2
- アルポルトランチ3
- 銭屋昼膳1
- 銭屋昼膳2
- 銭屋昼膳3
- 銭屋昼膳4
退院日前夜の「ハッピーディナー」は三人床の方は近い退院日のママみんなで、
個室の方はお部屋で食べます。
- ハッピーディナー
- ハッピーディナー前菜
- ハッピーディナー1
- ハッピーディナー2
- ハッピーディナー3
- ハッピーディナー4
- ハッピーディナー5
(ただ「銭屋」と「アルポルト」のコラボ、とのことでしたが、それぞれのお店のものが別プレートで出てくるので、
コラボというほどでもなかったかなとは思います)
施設が綺麗
外観からは想像できず、中に入ると「ホテルみたい」と言われる愛和病院。
三人床でも、カーテンだけでなく間仕切りがある上十分に広いので、半個室がくっついているイメージです。
三人床ベッド周りと、共同で使うバスルームの写真も載せておきますね。
この他に、入院中のママ専用のリラクゼーションルーム(オイルマッサージ)があります。
- 三人床ベッド脇
- 三人床机
- バスルーム1
- バスルーム2
お見舞いに来てくれた方も赤ちゃんを抱っこできる
お見舞いの方が来た時は、一人ひとりに貸し出してくれる院内PHSで、通してもいいか確認してくれるところも安心して過ごせます。
産院によっては、赤ちゃんは新生児室の窓越しで面会となるところが多い中、
こちらは個室でなくても、ラウンジで赤ちゃんに直接会うことができます。
(風邪などの症状がある方の面会はできません)
気になるところ
医師は指名できない
個人医院と違い、最初の診察からずっと同じ先生が診てくれるわけではありません。
受付順に、開いている先生から診察になります。
女性の先生がいい、という希望は聞いてもらえますが、基本的に指名はできません。
同じ先生でないので、「前回は大丈夫」と言われたのに、次に別の先生から「安静に」と言われてしまうと、
どちらの先生の話が正しいのか、そもそも診察自体に不信感が募ってしまいますよね。
相性が悪い先生ならなおのこと…。
何度か通院しながら、合いそうな先生の診察曜日だけ予約をする、という方法で回避するしかなさそうです。
(管理人は、院長先生の診察を避けていました。声色が厳しいので。)
陣痛時に助産師さん・看護師さんがいない時間がある
先述の通り、国内2位となるほど多くの出産取り扱いがあります。
同時に何人も分娩台にいる、というシーンが少なくありません。
私の場合も友人の場合も、”いざ”という時以外は、看護師さんが隣にいることはありませんでした。
呼べば合間を見て来てくださるのですが、心細かったです。
陣痛室は8人床だったかと思います。カーテンで仕切られただけの、”病院”という感じがするベッドでした。
立ち会いは事前レクチャー参加の上「パートナー」のみ
お母さんの立ち会いを断る場面を何度も見ました。
立ち会いができるのは、事前レクチャーに一緒に参加したパートナーのみです。
レクチャーはパパママが参加するものなので、必然的には『パパ』のみですね。
分娩室の外は椅子があるだけの廊下です。
仮眠をとったり、小さい子を遊ばせたりはできません。
- 分娩室ドア
- 分娩室外の廊下
平日昼間、『おあずかりルーム』が開いている時間なら、3歳未満のお子さんはそちらへ預けることができます。
が、3歳以上のお子さんや、平日夜間、休日全日は別に託児施設を探さなければなりません。
結局私は2歳児を預けられる場所が見つけられず、坂戸の清水病院で子どもも一緒に立会い分娩しました。
霞が関、鶴ヶ島地域からは遠い
鶴ヶ島駅近郊から車で通院していましたが、平日日中で片道40分かかります。
途中工事や、イベントで混雑していると、1時間かかって当たり前の場所にあります。
高速を使いづらい場所にありますし、迂回路も少ないので、
緊急の時はとても遠く感じられます。
そしてこの通院時間がネックになるのは、経産婦さんではないでしょうか。
初産の方の平均分娩時間は10時間超なので、陣痛かも、と感じた時点で電話して病院に向かう猶予は十分にありますよ(痛みで精神的猶予はないんですがね)。
上の子支度や入院の準備をして預け先を経由し、病院に向かう、というと人によってはギリギリになってしまうかもしれません。
カイマナプランで送迎をお願いして、お迎えに来る間準備を済ませるというのも、選択肢になるのでしょうけれど。
それにしても、かわつる地域には産院需要があるにも関わらず、どの産院も車がないと不便な距離にありますね。
(霞が関~鶴ヶ島地域の産院というとハッピーバースクリニックでしたが、お産を取り扱わなってしまいました。)
愛和病院のような産院が、かわつる地域にあるといいのですが。
施設情報
愛和病院
049-235-8811(代)
http://www.aiwahospital.or.jp/
受付時間:9:00〜17:00
休診日:日曜日・祝日
※クレジットカードで支払いができます
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。